中国の淡水真珠の歴史はたいへん古く、13世紀の頃“仏像真珠”に始まり、今の半円真珠の原型のようなもので、ローマで仏像を形どり、それを川蚌(ドブガイ・カラス貝)の入れて2年ほどで書くの表面に真珠層を形成したものです。同じ顔のものは二つとなく、それぞれ個性豊かな表情をもった仏像が出来上がります。
中国淡水真珠には一般的にライス・パールと呼ばれるしわのあるカラス貝養殖真珠から、果ては5ね二条の歳月を要した大粒のイケチョウ貝真珠まであります。最初に9mm珠の大粒真珠を目にした時の印象は、あまりに深く感動的でした。それ以来この珠とのお付き合いが始まりました。最近では湖水真珠とも呼ばれています。
ヒレイケチョウ貝(三角貝とも呼んでいます)の個体差、環境、養殖技法により、それぞれ独特の形を創りだします。(真円・ライス・ボタン・ステック・バロック・奇形のもの)。
無核の淡水真珠は湖・沼・養殖池に生息しるこの真珠貝が長い年月をかけ育まれ、その厚い真珠層が天然の色と光沢を放ちます。
数ミリ開いた貝に口から次々にピース(外套膜上皮細胞を2mm〜3mmにきりとったもの)の挿入作業を行い、そのピースの大きさ、形、入れ方、挿入場所でそのできあがる真珠の形や品質が決まります。また色の違いは、貝の種類、年齢、先天的な個々の性質、水質、養殖過程によって決まります。
良質球を生産するためには養殖期間が長く、通常は最低で2年半(2冬3夏)の養殖が必要とされるものです。貝ガラ製の丸い格を入れて半年〜1年半で養殖される日本のアコヤ真珠とは大きく異なります。
大球をつくるためには、養殖期間を4年〜5年以上に延ばすとともに真珠層の成長を促進するために養殖場を定期的に変え、真珠の新陳代謝を図り、より大きくすぐれた真珠を養殖させようとしているのです。
中国淡水真珠の美しいパステル・カラーはバイオレット・ピンク・オレンジ・ゴールデン・ホワイトに色彩られています。これらのカラーは、すぜて自然の恵みによってつくられたもので、鮮やかさと深みのある光輝は淡水真珠特有のものです。
無核のイケチョウ真珠のなかから数十万分の1という比率で厳選された大粒で光沢のある球だけを使い、その形状や色合いを巧みに組み合わせ、ハイセンスなデザインリング・ペンダント(ロング)、イヤリング・ブローチ等、今をときめくコンテンポラリージュエリーを創造しつづけてまいります。
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